学校日記

ごんぎつね 4年1組

公開日
2016/12/10
更新日
2016/12/10

子供たちの姿

 ごんぎつねの学習が進んでいます。先日は、ごんと兵十の人物像について考えました。この一人と一匹は、共通点もあるのですが、性格の部分で違いが見られます。
 この作品では、この主人公同士の違い(ずれ)が物語を楽しくしています。優しい性格の兵十といたずら好きなごん、兵十の気持ちに寄り添おうとするごんとそれに気付かない兵十…まるで恋人同士のドラマを描いたような作品となっています。そして、やはりその気持ちが死をもってしか分かり合えなかったところがとても切なく感じます。
 授業では、「兵十は優しい」とまとめたところ、「うなぎをとっただけで、優しいのか?」と子どもから疑問が投げかけられました。そこで、うなぎをとった場面から、
・水が増水しているのにうなぎをとっている。
・葉っぱが顔に付いているのに、気付かないほど真剣。
・優しいはずの兵十がごんをどなり立てている。
という読み取りから、死に瀕している母のために危険な川でうなぎをとっている兵十は優しいだろう、とまとめました。
 授業終了後、ある子が「じゃあ、うなぎをとられただけで、ごんを打ってしまう兵十はひどいよね。」と私に話してきました。とてもいい疑問です。物語の終盤ではぜひ、その話も子どもたちと考えたいと思います。(ここも兵十とごんの感じ方が違いますね。)