【4年生】物語の終わり方を、どのように紹介すればいいのだろう。
- 公開日
- 2025/03/17
- 更新日
- 2025/03/17
子供たちの姿
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先週の4年生国語での学びです。「世界一美しいぼくの村」というアフガニスタンを舞台にした物語を学んできた子供たちが、そのまとめとして、本の帯に載せる紹介文を考えるという学習内容です。物語の最後「その年の冬、村は戦争ではかいされ、今はもうありません。」という特徴的な一文を、どのように読み解くかがポイントです。冒頭、各自が考えた心情曲線を見ながら、最後に線が急下降する(落ち込む)ことを確認し、個別学習で、紹介文を作っていきます。全体で、それを共有する場面では、様々な視点から「悲しさ」「平和」「希望」といった、両義的なキーワードが出てきます。感心したのは、以前に学習した「一つの花」という戦争を題材にした教材との対比の中で、この物語を理解しようとする意見が出され、学びの「積み重ね」が感じられたことです。また、話合いの中で、よい「つぶやき」がたくさん出され、どれもよく考えていて、本質をついたものが多いのも立派でした。最後にもう一度、自分の言葉で紹介文を考え直し、授業を終えました。
教材文が外国の話、かつ、子供たちにとっては身近ではない戦争の話で、想像力を働かせないとイメージが難しい内容ですが、子供たちは、学習課題と向き合い、真剣に考えていました。日頃から課題に対する対話を通じて、「考え慣れ」している子供たちの成長した姿を見ることができた1時間でした。