【1年生】「定期テスト2」にむけて
- 公開日
- 2021/06/03
- 更新日
- 2021/06/03
学校生活
今日の5時間目の総合的な学習の時間の後半部分で、「定期テスト2に向けて、先生方からのアドバイス」がありました。
何人かの先生方の話の中のひとつに、「暗記」と「理解」の違いについての話がありました。
「信号機の光の色には、何色があるか知っていますか」と質問されたら、「赤・青・黄」と誰でも答えることができると思います。しかし、では「右から何色になっていますか。また歩行者用信号機の上は、何色ですか」と聞かれると、途端に自信がなくなり、答えが分かれてしまいます。
正解は、右から「青・黄・赤」、歩行者用信号機は、「上が赤」となります。さらに、「なぜ、そのような順番になっているのでしょうか」と質問されたら、正解を答えられる人は少ないと思います。理由は、「日本は左側通行のため、危険を知らせる赤をなるべく道路の中央寄り、つまり右側にするためです。例えば、街路樹などが信号機にかかってしまっても、より右側に赤があれば、ドライバーや歩行者にとって重要となる赤を、より広い範囲から確認できるようにするためなのです。歩行者用信号機も、より高い位置に赤がくるようにしてあるそうです。このように「理解」していれば、得た知識(「暗記」)はいつまでも忘れることなく、たとえ迷っても自分で正解へとたどり着くことができるのではないでしょうか。
では、「種子植物を2つに分けると、何植物と何植物に分類することができるでしょうか」と質問されたとき、「暗記」していれば、「被子植物と裸子植物」と回答できるのですが、質問方法が「胚珠がむき出しになっている種子植物を何植物といいますか」という視点からされた時、裸子と被子のどちらか分からなくなってしまう生徒が例年見られます。知識はあるのに、あと一歩のところで活用(応用)までたどり着けない残念な結果になりがちなテスト勉強方法です。ところが「裸子植物は、なぜ「裸」で、被子植物は「被」なのか」と疑問をもち、「裸」=「はだか」=「胚珠が子房に包まれてなく、むき出し」、「被」=学校にある「被服室」=「着る物・衣服をつくる部屋」=「おおう」=「胚珠が子房に被われている」と連想がつながっていけば、「暗記」して覚えた知識を使って「裸子植物」と正解を導き出すことができるのです。そして、ただ「暗記」して得られた知識は、直近のテストの時にしか維持できず、そのあとは忘れて(曖昧になって)しまいがちなのですが、「理解」されて得た知識は、そのあとも忘れることが少なく、たとえ曖昧になってしまっても、再び正解を導き出すことができるテスト勉強方法になるのです。
というお話でした。