校長メッセージ その2
- 公開日
- 2016/04/13
- 更新日
- 2016/04/13
校長メッセージ
入学式式辞
柔らかな陽の光が心地よい季節となりました。校庭の桜も満開となり、春たけなわを告げています。春は、力強く新しい生活をスタートする季節です。
このよき日に、山本 清水町長様をはじめ、数多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り、平成28年度の入学式が挙行できますことを心より感謝申し上げます。
186名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして、保護者の皆様、手塩にかけたお子様のご入学、誠におめでとうございます。先ほど、入場してきた新入生の皆さんの姿は、希望に満ちあふれ、きらきらと輝いていました。学級担任の先生の呼名に答える姿も、決意に満ちて凛としていました。どうかこの初心を忘れずに、中学校3年間を過ごして下さい。在校生そして教職員一同、皆さんを歓迎いたします。
今日は、皆さんに、新しい学校教育目標である「志をしなやかに育む生徒」について、大切にしてほしいことをお話しします。
一つめは、中学校3年間の中で、進路を考える際の自分の譲れないこだわりや思い、価値観をしっかりと膨らめてほしいということです。このこだわりのことを、キャリア・アンカーと言います。学校教育目標の中の「志」は、このキャリア・アンカーを言い換えたものです。常に自分と向き合うことを大切にしてください。
二つめは、中学校3年間で身に付けてほしい力についてです。具体的には、考え抜く力、一歩前に踏み出す力、チームで働く力の三つです。特に、大規模校である清水中学校では、仲のよい人とだけでなく、不特定多数の人と力を合わせて、一人ではできないことをやり遂げるチームワークの力を伸ばす絶好の場であると考えています。
これから皆さんが生き抜いていく社会が求めている力は、解き方があらかじめ決まっている問題を効率よく解ける力ではありません。仲間と協力しながら、与えられた条件の中で、何ができるのかを考え、判断し、具体的に解決に向けて行動できる力です。
1年後に皆さんが2年生になるとき、どんな姿になっているかを楽しみにしたいと思います。
保護者の皆様、大切なお子様を、本日から3年間、確かにお預かりいたします。地域や保護者の皆様の熱い思いの結晶である、この清水中学校で、教職員一同、全力を挙げて子どもたちの成長を支えてまいります。中学校時代の3年間は、自我の目覚めと葛藤しながら、必ずしも順風満帆であるとは限りません。そのようなときに、学校と家庭、地域が願いや目指す子どもの姿を共有して、スクラムを組んで協力し合っていくことが何よりも大切であると考えます。変わらぬご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
本日入学された皆さんの中学校生活が、実り多く洋々たるものになることを祈念し、式辞といたします。
平成28年4月6日
清水町立清水中学校長 芹澤 照平